医薬品製造における滅菌バリデーション
目次
滅菌バリデーションとは?
医薬品製造の妥当性を検証し、再現性を保証するバリデーションのうち、滅菌に関するプロセスについて再現性を保証するのが滅菌バリデーションです。
「医療機器及び体外診断用医薬品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」の滅菌バリデーション基準は数年ごとに見直されています。旧基準で引用している国際規格・日本産業規格の改正に伴って、今回も基準が変更されました。令和4年10月17日からは旧基準は廃止され、新たな滅菌バリデーション基準に基づいた実施が求められます。
※引用元:一般財団法人日本薬事法務学会 (https://www.japal.org/dom/notice/2022103112.html)
滅菌バリデーションの実施方法
最大許容線量の設定(段階線量照射)
想定される滅菌線量の倍線量以上を製品に照射して、問題がないかを確認します。例えば、50kGy以上の滅菌線量を照射し、サンプルに問題なければ最大許容線量は50kGyとなります。医療機器の申請の場合、照射直後と6カ月以上経過した後の性状や強度試験等、材質劣化に関するデータが必要です。
滅菌線量を設定する
無菌性を得るために必要な「滅菌線量」を設定するための試験です。10個の製品でバイオバーデンを測定し、各1ロットの平均と3つのロットを考慮して、平均バイオバーデンを求めます。検定線量を製品に照射して、陽性数が規定以内であれば試験は合格となり、最小線量が決まります。
線量分布試験を実施する
線量計を使って、最終梱包形態における製品内部の線量の分布を確認します。製品内部の線量が滅菌線量以上、最大許容線量以下となれば最終照射条件が決定します。規格要件を満たすために、確認するデータは3回以上試験を繰り返すことが必要です。3回の平均値を用いた数値が最終照射条件となります。
バイオバーデン測定とは
バイオバーデンとは、滅菌前に製品の表面や機器内部、または液体の一部に微生物が存在することです。微生物は、原材料や製造環境の作業者、最終製品の包装中など、さまざまな製造プロセスで持ち込まれる可能性があります。
医薬品や医療機器が微生物に汚染されていないかを確認するために、また、製品の安全性や品質、規制遵守を保証するために、品質管理の一環としてバイオバーデン測定(バイオバーデン試験)が必要です。バイオバーデン測定は、医薬品や医療機器だけでなく食品や飲料、化粧品などでも実施されています。
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