医療用医薬品バーコードGS1について
目次
GS1とは
GS1(ジーエスワン)は、複数の地域にわたるサプライチェーンの効率性・透明性の向上を目的として、商品識別コードやバーコードなどの標準化を推進する国際組織です。現在は110以上の国や地域が加盟しており、その規格体系はサプライチェーン用として広く世界中で採用されています。
医療分野でもGS1の活用が進んでおり、医薬品や医療機器などにもGS1標準バーコードを取り入れることで物流の効率化や偽造品の防止対策が図られています。
医薬品バーコードの法改正と表示義務化
2016年8月、厚生労働省は「医薬品の新バーコード表示義務化」を発表しました。現在では医薬品のバーコード表示が大きく変わり、「バーコードGS1データバー」と「GS1-128」が表示されるようになっています。
バーコードGS1データバーとGS1-128の使い分け方
医薬品の包装単位は大きく3種類に分けられます。
- 調剤包装単位:PTPシートやバイアルなど、医薬品を包装する最小単位
- 販売包装単位:PTPシートを収納した箱など、医薬品を販売する最小単位
- 元梱包装単位:販売包装単位10箱入り段ボール箱など、複数をひとつにまとめた単位
調剤包装単位、販売包装単位ではバーコードGS1データバー、元梱包装単位ではGS1-128を表示します。
医療用医薬品バーコードGS1の目的とメリット
GS1を利用する主な目的は以下のとおりです。
- 医薬品の取り違いや誤使用、医療事故の防止
- トレーサビリティの確保
- 医薬品管理業務の効率化によるスタッフの負担軽減など
特にトレーサビリティの確保には大きな意味があり、個別包装ごとに医薬品の電子履歴管理を行なうことで、偽造薬の事故や疑わしい製品の追跡が可能になります。具体的にいうと、医薬品の製造段階における原材料の使用や製造工程、検査などの実績データを蓄積し、同じ原材料や同じ製造時期の製品を把握できるのです。
実際の現場の作業としては、医薬品の包装に表示されたGS1標準バーコードをリーダーでスキャンして読み取るだけなので簡単です。
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